マートン逆転V弾!MGコンビで初連勝

 「オープン戦、オリックス2-4阪神」(21日、京セラ)

 待ってました!阪神のマット・マートン外野手(32)が21日、オリックスとのオープン戦で“今季1号”を放った。ここまでオープン戦は打率・189と結果が出ていなかった助っ人の逆転2ランでチームもオープン戦初の連勝、28日の巨人との開幕戦(東京ドーム)へ向けて上昇気流に乗った。

 シンパイシナイデクダサーイ!開幕まであと1週間。マートンがようやく復調への号砲を上げた。ファンの留飲を下げる豪快な一発。大一番へ視界が開けた。

 四回1死二塁、カウント1‐1。真ん中高めに浮いた金子の失投を仕留めた。「高めのボールを逃さずに捉えられた。相手はいい投手だし、打ててよかったよ」。141キロの直球を捉えると、打った瞬間に柵越えを確信。バットを投げると悠々と走りだした。

 昨季のパ・リーグ奪三振王で、オリックスのエースから放った中堅左へ飛び込む逆転2ラン。オープン戦はこの試合まで打率・189と低迷していた助っ人は「打者はまず直球を捉えられるようにならないといけない。直球を捉えられれば、状況によって変化球にも対応できるからね」。確かな手応えが残った打席となった。

 17日に神宮での練習で助言を送った和田監督も満足そうにうなずいた。「神宮の時から上がってきて、結果もついてくるようになった」と復調気配を感じ取った。

 来日5年目の今季は、5番を任されることが濃厚だ。ゴメスが1軍に合流して以降は、3試合中2試合で5番に座っている。「何も変わらないよ。ゴメスが前にいたら刺激を受けて、もっと僕も本塁打を打てるかもしれないね」と4、5番コンビ結成を大歓迎した。

 私生活では相方となる新助っ人の“先生役”を務めている。15~20日までの関東遠征中はゴメスを数回、連れ出して日本を案内。18日には渋谷で買い物などを楽しんだ。この日の試合後は2人でタクシーで帰宅。すでに息はぴったりだ。

 日本で5度目の開幕へ向けて気持ちも盛り上がってきた。「28日の開幕へ向けていい感じで上がっていると思うし、日に日によくなっているよ」。来日から4年間で3度のセ・リーグ最多安打を記録したヒットメーカー。この男が軌道に乗れば、低空飛行を続ける打線も一気に活気づく。

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