和田阪神、左リリーフ大丈夫?
「オープン戦、阪神3‐7オリックス」(22日、京セラ)
オープン戦も、あと1試合を残すのみ。だが、阪神は大きな課題を解消できない。左の中継ぎの選定‐。この日は、頼みの綱の加藤までが打ち込まれ、不安に拍車をかけてしまった。
1点リードの八回だ。4番手で登板の加藤は1死二塁からヘルマンに同点中前打を許す。そして2死二塁から、ベタンコートには初球を捉えられての左翼越え適時二塁打。さらに一、二塁から代打・山本に、これも初球を中越えの2点二塁打とされ、4点を失うまさかの展開だった。
これには和田監督も「やられ方が悪い。初球にベルト付近の球をやられているからな…。本来のキレがないかな」と嘆き節。加藤自身も「勝っている状況で、ああいう投球をしてしまったのが情けない」とうなだれた。
キャンプから新人・山本、筒井、藤原らを試すが結果を残せず。この試合も1軍再合流の山本、そして九回に登板の吉見が不安定な内容に終わった。2人目の中継ぎ左腕が決まらない中、加藤の不調は重くのしかかる。
中西投手コーチは「加藤にはやってもらわないといけない」とし、和田監督も「この1週間でしっかり調整してほしい」と変わらぬ信頼を示した。自慢の救援陣に見えるほころびを、早期に解消したいところだ。