西岡きっちり仕上げ 7日ぶり実戦で快音
「オープン戦、オリックス3‐1阪神」(23日、京セラ)
何も心配する必要はない。きっちり間に合わせた。首痛から7日ぶりに実戦復帰した阪神・西岡が、右へ左へ巧打を連発。開幕前、最後のオープン戦で不安を一掃した。
「ケガをしても開幕に合わせると首脳陣に言っている。ビシッと合わせたい。キャンプから(開幕の)3月28日を見据えて調整している。日本の開幕は何回も経験しているし、自分の体のことも分かっている」。16日の西武戦以来の実戦でも勘は鈍っていなかった。
初回2死はディクソンの内角直球に鋭く反応。体に不安があれば詰まってもおかしくないコースを、コンパクトなスイングで捉えて右前に運んだ。六回無死もディクソンの外角低めのカーブを拾うように捉え、左翼線への二塁打とした。
2本の安打よりも納得した打席があった。同点の三回無死二塁。フルカウントから外角カーブを引っ張って、進塁打となる二ゴロを転がした。「次に4、5番がいるので、つないで1点を取りにいかないといけない場面だった。あの打席が一番の収穫だった。チームとして最低限やっていかないといけないと思う」
シーズン仕様の打撃を和田監督も評価した。「(西岡)剛が入ると空気というか、流れも出てくる。打つだけじゃなくて、つなぎとか考えながらやってくれる」とうなずいた。
開幕まであと4日。気持ちの高揚を問われた西岡は、冷静な口調で話した。「前日ぐらいだと思う。気持ちを抑えないといけない。試合形式の練習をしても自分のチームの投手なんでね。張り切り過ぎず、シーズンで張り切れるようにしたい」。アクシデントが起きても、地に足をつけて調整を続けてきた背番号7。阪神で2度目の開幕へ、準備は整った。