能見「すごい緊張」初の敵地開幕投手
「巨人-阪神」(28日、東京ド)
開幕投手の阪神・能見篤史投手(34)は27日、キャッチボールや投内連係などで調整した。開幕投手は2年ぶり3度目。栄えある舞台を前に、イメージを膨らませて穏やかな表情で口を開いた。
「明日になるとすごい緊張すると思います。(明日は緊張で)顔が引きつってるのと違いますか。こわごわしてると思いますよ。独特なものがあるので」
練習前にはマウンドの感触を確かめ、約2時間の練習ではキャッチボールや投内連係、バント練習などで汗を流した。新しくなった人工芝は「全然違うね。色合いもそうだし、打球がよく死ぬなと」と入念に確認した。
2月25日、キャンプ最終日前日に伝えられた開幕投手。自身3度目の舞台だが、敵地では初めて。昨年は8試合で3勝3敗だった巨人戦。投手陣の軸だからこその大役に、強い気持ちで応える。
「そうやって数多く投げることはいいことですし、その中でしっかりチームが勝てるようであれば、さらにうれしいので。あとは勝利にどう貢献するか」
長い戦いの第一歩。「(明日は)表情は硬いと思います。こんな顔はしないと思います」。そう言って笑った左腕。緊張感と共に試合に入る。笑うのは勝った後でいい。