上本1号!西岡代役に「やれることを」
「巨人12‐3阪神」(30日、東京ド)
決意は口で雄弁に語るのではなく、バットで示す。今季2打席目での初安打が、鮮やかな1号ソロ弾に。阪神・上本が魅せた。
「(自分の)初めてのヒットなんでホッとしてますけど、チームが負けたんで何とも言えないですね」
10点差で迎えた九回だった。追い込まれながらも青木の投じた4球目、高め直球に鋭く反応した。力強くはじき返した打球は、阪神ファンが待つ左中間席に飛び込む一発となった。
七回の守備から二塁に入った。和田監督は「この1本で変わらないとね。西岡のところを埋めてもらわないといけない選手。そういうのも自覚してやってほしい」とさらなる奮起を促した。西岡の回復次第とは言え、4月1日の中日戦(京セラ)からは、出場機会が増えると見られる。
「(西岡が)心配です。やれることを一生懸命やるだけです」と上本。多くは語らない。ただ、試合に出ればこの日のようにプレーで応えるだけだ。