藤浪、西岡先輩のためホーム開幕戦勝つ
ツヨシさんの分まで頑張ります!阪神・藤浪晋太郎投手(19)が31日、兵庫県西宮市内の鳴尾浜球場で、今季初登板となる1日の中日戦(京セラドーム)へ向けた最終調整を行った。チームは前日の試合で負傷した大阪桐蔭の先輩・西岡剛内野手(29)を欠く状態だが、藤浪は自身の投球で勝利へ導くと誓いを立てた。
漂う暗雲は、その右腕で吹き払う。それが体を張ったプレーを見せた先輩の思いに、応える術(すべ)だ。
「チーム一丸?もちろんです。3番セカンドの主軸の人が抜けたので、その分をしっかり自分が抑えたい」。藤浪は決意のほどを、言葉に乗せた。
前日の巨人戦の二回、衝撃のシーンは訪れた。飛球を追った西岡が福留と激突。後頭部を強く打ち付け倒れ込むと、グラウンドへ救急車が乗り入れる異常事態で、都内の病院へと搬送された。1日にも出場選手登録が抹消される見込みだ。
迎えるホーム開幕戦。この流れを変えられるのは、藤浪の快投以外にない。「ツヨシさんの分までじゃないですけど、しっかりと投げたい。ホームですし、3連戦の頭でもある。しっかり勝って、チームに勢いをつけたい」と言い切った。
巨人3連戦の先発陣は、メッセンジャーの6回が最長。中継ぎ陣も打ち込まれ鶴、二神が早くも2軍降格となった。「できるだけイニング数を投げたい」という言葉にも、主戦投手の自覚がにじむ。
「しっかり調整はできている。決して状態は悪くない」と藤浪。2年目のシーズンとあって「試合の流れ、プロの打者がどれだけ打ってくるのかも分かっている。その辺を考えながらいきたい」と自信もうかがわせた。
「勝ちにこだわる」という思いは変わらない。そしてエースという高みを目指すには、チームの空気をつくり出す投球も必要だ。西岡の離脱と巨人戦の負け越し。この流れを変えられるか‐。真価を試されるマウンドに、2年目の黄金右腕は挑む。
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