ゴメス止まらない!開幕8戦連続安打
「ヤクルト12-11阪神」(5日、神宮)
阪神・ゴメスが最終打席でミスショットを悔やんだ。2点劣勢の九回。先頭の鳥谷が四球を選ぶと左翼席の大歓声に迎えられたが、力んで150キロを捉え損ねた。2ボールから果敢に内角速球を狙うも、あえなく一邪飛。悔しさを充満させ、しばらくその場で放心した。
「シーズン中はこういう試合もある。きょうは負けてしまったけど、また切り替えてやろうと思う」。試合後、黒いパーカをすっぽりかぶり、チームの最後尾を歩きながらカード3戦目を見据えた。乱打戦に敗れ、顔はうかなかったが、自身を責める必要はない。
この日も効果的な2本の安打を連ねた。初回に石川から先制打を放ち、開幕戦からの連続試合安打を「8」まで伸ばした。阪神新外国人の1年目の歴代記録を更新すると、後続の5番マートンが追加点をもたらす2ラン。五回にも石川から中前へ打球を運び、一時は逆転となるマートンの2ランにつなげた。
「うしろでああいう形で打ってくれるので、いい感じで打席に入れるんだ。彼があれだけ打つのは単純にすごいと思うよ」と、相性抜群のGMコンビを誇らしく感じている。「打撃はいい感じが続いているので、とにかく自分の仕事をしようと思って打席に入っているよ」。8試合を終え、打率は・355。調整遅れの不安を結果で覆し、堂々と打線の中核を担っている。