田上が陰のヒーローや!美守&口火打
「ヤクルト8-15阪神」(6日、神宮)
鮮やかな流し打ち。低く、鋭いライナーが左線に2本弾んだ。途中出場の田上が2安打、1四球で反撃のキーマンとなり、守備では好守で失点を防いだ。逆転勝利の陰の立役者。和田監督が田上を絶賛した。
代打で登場した六回。左対左を苦にせず、八木の直球を左翼線二塁打。2点を追加され、3点を追いかける展開となった八回には、先頭打者として左前打。「あの田上のヒットで、もう一回行こうという雰囲気になった」と和田監督。一挙6得点の逆転劇を呼ぶ導火線となった。
守備でも魅せた。七回、2死一、三塁のピンチ。右翼後方に飛んだミレッジの飛球。フェンス手前でジャンピングキャッチ。着地に失敗しながらもボールは放さず、細く、切れそうだった勝利の糸を懸命に紡いだ。
「普段試合に出ることが少ないので結果を出せて良かった。長打を打つバッターじゃないのでしっかりミートしようと」。数少ないチャンスに残した今季の3安打。芽は着実に伸びている。