伊藤和、11日に支配下登録即1軍昇格へ
宿敵封じへ秘密兵器を投入だ。阪神の育成選手・伊藤和雄投手(24)が、きょう11日に支配下選手へ再登録されることが10日、分かった。支配下登録後は即1軍昇格となり、壊滅状態の中継ぎの救世主として、巨人3連戦に臨むことになる。
ついに待望の“Gキラー”が、支配下に返り咲く。2年目を終えた昨オフに支配下から育成契約となった伊藤和。だが、オープン戦では巨人相手に2試合に中継ぎ登板。計3イニングで8奪三振の快投を見せるなど、その存在感を日増しに大きくしていった。
3月下旬に右肩の張りを訴え、開幕からの支配下再登録は持ち越し。ただ和田監督は「(伊藤和も)選択肢のひとつではあるけど。どんな状態でもってくるのか」と話すなど、慎重に昇格のタイミングを計っていた。
復帰後は、育成試合を含み2軍戦3試合に登板し、復調をアピール。1軍中継ぎ陣の壊滅的な状態も重なり、支配下再登録は秒読み段階となっていた。
昇格に伴い、予定されていた12日の育成試合・大阪ガス戦(鳴尾浜)の先発が、急きょ取り消しとなった。聖地で迎え撃つ伝統の一戦の第2ラウンド。伊藤和がオープン戦再現の奪三振ショーで、チームの窮地を救う。