和田監督、ようやくカード初戦制した
「阪神5‐1巨人」(11日、甲子園)
最大のライバルをねじ伏せた。感慨の勝利をカクテル光線が彩る。阪神が開幕から5カード目にして初めて初戦を制した。宿敵から奪った白星が高揚感を呼ぶ。今季初の聖地TG戦。タテジマが原巨人を粉砕した。
息詰まる投手戦。地の利を存分に生かした。風を読んだ藤井の大胆かつ細心なリード。二回の阿部、四回の村田。フェンス際まで運ばれたが、器の大きさを味方にした。打ち勝ち、守り勝った。
助っ人トリオが勝利を運んだ。8回1失点と好投したメッセンジャー。先制3ランを放ったマートン。ダメ押し打のゴメス。7試合ぶりに先発投手に白星がついた。投壊に歯止めをかけると同時に、チームに待ち焦がれた春風を呼んだ。
「4カード落としていた頭を取れたんでね。メッセンジャーに1勝ついたのも大きい。器の大きさを利用して、藤井がうまくリードしてくれた」。今季初の3連勝で、初めて貯金生活に突入した和田監督の声が弾んだ。
上昇気流に乗らない手はない。連破してこそ、勢いは本物となり、開幕カードのリベンジとなる。前売り完売の第2戦。マンモスに六甲おろしの大合唱が鳴り響く。