北條、甲子園でプロ初ホームラン
「ウエスタン、阪神3-1ソフトバンク」(15日、甲子園)
聖地が特別な力を与えるのか‐。阪神・北條が七回、今季1号の左越えソロ本塁打を放った。甲子園での本塁打はプロでは初。2安打2打点の活躍で、堂々と聖地の主役を演じた。
オセゲラの137キロ直球を捉えると、歓声とともに舞い上がった打球は、左翼席最前列に着弾した。「入るとは思わなかった。でも気持ちよかった」。
甲子園弾は光星学院3年夏以来だ。12年8月22日、準決勝・東海大甲府戦では2打席連続でバックスクリーンへ放り込んだ。601日ぶりに思い出の球場にアーチをかけた。
平田2軍監督が「甲子園に来るとすごいね」と驚くのも無理はない。この試合の前まで、打率は・129だった。それが、二回の先制適時打を含む2安打2打点。1年目の昨季も甲子園初戦では、プロ初適時打、初マルチ安打を記録。“申し子”と呼んでもおかしくない活躍ぶりだ。
球団関係者のはからいで、今季から登場曲がひげダンスのテーマになった。「恥ずかしかった」と振り返ったが、曲と甲子園の相乗効果は絶大だ。