虎のAFO圧投!救援陣が勝利呼び込む
「阪神4-2ヤクルト」(18日、甲子園)
これが阪神の誇る救援陣。その真の力だ。垂れ込めかけた暗雲を一気に払い、チームへ勝利を呼び込んだ。まず七回は安藤。エース能見が2点差と迫られ、なお2死一、三塁の危機を迎えたところで登板した。
「1点もやらない気持ちだった」。強い気持ちが、傾きかけた流れを虎に引き戻す。「狙い通りだった」という内角シュートで田中浩を三ゴロに打ち取り、見事に危機を脱した。
そして八回は福原。上田、川端の好調な2人に粘られるが、カーブ、フォークと持ち球を駆使したベテランの味で仕留め「良かったです。3人で抑えられて」と安どの笑みだ。
そして、トリを飾るのは呉昇桓。味方打線が八回の好機で得点できず「九回は向こうにチャンスが来ると集中していた」と臨んだマウンド。バレンティンを力でねじ伏せ一飛に取ると、最後は連続三振で試合を締めた。
開幕当初は失点する場面もあったが「これ以上、ダメな姿を見せようがないという気持ちだった。日本に来て、今日が一番良かった」と自信を示した。
和田監督も「安藤がよくしのいでくれたし、福原、スンファンもピシャッと抑えて、最後は締まった試合になった」と絶賛。勝利への道筋が、しっかりと固められてきた。