呉昇桓 完璧!3人斬りで3戦連続S
「阪神8‐7ヤクルト」(20日、甲子園)
聖地8連勝をいざなった石仏男。日本球界移籍後初となる3連投。初の1点差登板。肉体的にも、精神的にも過酷な条件下で、阪神・呉昇桓の右腕がうなりを上げた。3試合連続セーブとなる5セーブ目で乱戦を締めた。
「先頭打者を出すな。ランナーがいない状態でバレンティンと勝負しろ」。中西投手コーチのゲキをしっかりと胸に刻んだ。慎重を期した川端との対戦。フォークで二ゴロ。第1関門を突破した。
2番目の関所。2打席連続本塁打を放っていたバレンティンとの勝負。146キロの高めのつり球で空振りを取ると、これを布石にして3球連続スライダー。空振り三振に仕留めると、最後は代打・ユウイチを二ゴロ。わずか9球で試練を乗り越えた。
「3連投は問題なかったよ。投げるたびに調子を上げていくタイプだから」。韓国・サムスン時代に5連投の過酷任務をクリアしている。言葉通り、3連投中で一番の投球だった。
楽しみが待っている。21日の移動日に名古屋名物・ひつまぶしを食べる予定。サムスン在籍時には毎オフ、大好物の品を求めて来日していた。胃袋に収めたうなぎパワーで、さらにギアを上げる。