勝みなみにラブコール「聖地に来て」
勝利の女神にあやかれ‐。阪神・和田豊監督(51)が21日、女子ゴルフのKKT杯バンテリン・レディースでツアー史上最年少優勝を果たした勝みなみ(15)=鹿児島高1年=を甲子園に招待するプランを明かした。勝が大の阪神ファンであることを知った虎将。白星を呼ぶ名字と新星の運気とパワーを吸収し、優勝にひた走る。
女子ゴルフ界に現れた新星。3月まで中学生だった15歳が、並み居るプロを眼下に従え、ツアー史上最年少となる優勝を飾った。勝みなみ。和田監督はニュースや新聞を通じ、ラウンド中に六甲おろしを口ずさむほどの阪神ファンだと知った。
「フェアウエーで歌うのもいいけど、甲子園で歌ってみるのもいいんじゃないか。競技は違うけど、試合を見て感じることもあるだろうしね」。甲子園での指名練習後、指揮官は勝を聖地に招待する案を披露した。
和田監督は大のゴルフ好き。「最近は100を切るのにひと苦労してるけどな」と苦笑いを浮かべる。だが、異種戦場に足を踏み入れることが、飛躍、向上の一助になると理解している。
大勢の観客に見つめられる緊迫下で、自らのポテンシャルを最大限に引き出し、最高のパフォーマンスを繰り広げる。集中力の高め方、能力の引き出し方。女子ゴルフ界の未来を背負うダイヤの原石にプロの立場から、さらなる飛躍の鍵をつかむ場を与える。
最高峰の舞台で優勝だけを狙い、奪い取るのが監督の職責。白星を意味する勝という名字。中村勝広GMと南信男球団社長の名前が含まれているのも何かの縁だと感じた。この機運に乗らない手はない。
「俺らは運気とパワーを吸収したいし、彼女は甲子園で試合を見る中から、今後につながる何かをつかめると思う。おじいちゃんも阪神ファンなんだってね。ぜひ来てもらいたいね」。勝にゴルフを教えた阪神ファンの祖父・市来(いちき)龍作さん(74)にも招待の手を伸ばした。
ヤクルト戦で今季2度目の同一カード3連勝を飾り、貯金を今季最多の5とした猛虎軍団。首位・広島を1ゲーム差で追う2位。進撃を阻む者は、力でなぎ倒すのみ。リーグ最多の得点力を誇るタテジマ打線。敵地で挑む竜虎3連戦。みなみちゃんパワーを授かり、連勝を伸ばす勝ち名乗りを受ける。