上本がトドメ打 和田監督が集中力絶賛
「中日4-10阪神」(22日、ナゴド)
勝負どころでの集中力は半端じゃない。一進一退の展開に決着をつけた。阪神・上本がダメ押しの2点適時打。しぶとく食い下がる中日にトドメを刺した。
八回に代打・新井の適時打で1点を勝ち越した後、代打・関本が空振り三振。もう1点が欲しい状況で迎えた2死満塁だった。
田島が投じた真ん中高めの147キロをコンパクトなスイングで捉え、三遊間を破った。今季の自己最長となる7試合連続安打で、中日に反撃の意欲をなえさせる2点をたたき出した。
それでも陰の勝利の立役者は控えめだった。価値ある一打にも「んー、まあ…。でも、それまでの打席がよくなかったんでね。最初から打てるようにしないといけない」。二回2死一、三塁で右飛に倒れるなど、4打席連続で凡退したことを悔やんだ。
ただ、今季は10日のDeNA戦でのサヨナラ打など、勝敗を左右する場面で勝負強さを見せている。和田監督は「あれが上本らしさだね。上本の持ち味。ランナーを置いた時の集中力はね」。西岡不在の影響を感じさせない活躍を見せる切り込み隊長。チーム内の信頼は揺るぎないものとなりつつある。