安藤が気迫0封!しびれたV救援
「オリックス6‐7阪神」(21日、京セラ)
勢いづくオリックス打線に待ったをかける。傾きかけた流れを引き戻す。ピンチを切り抜け、グッと握りしめた右拳が、白星をもつかんだ。阪神・安藤の好リリーフがチームを救い、2勝目につながった。
「準備はしてました。福原さんもいないのでまたぎましたけど、七回は持ち場なんで」
出番は同点の七回だった。1死一、三塁からマウンドに上がると、暴投もあって二、三塁に。1点もやれないピンチでまず安達を二ゴロに打ち取り、続く鉄平を遊ゴロに仕留めた。続く八回は2死一、二塁となったが、最後はT‐岡田から空振り三振を奪った。
「向こうも後ろがいいので1点勝負とは思ってました」と安藤。苦しい時こそ、経験が武器となる。ブルペンでの準備はリリーフだった03、04年から10年以上たっても変わらない。11球の球数、そしてコースもだ。
「球種は増えたし変化もあるけど、まずアウトコースに真っすぐ、真っすぐ、スライダーで、最後はフォークとか」。どんな状況でも自分を見失わない。日々の積み重ねが、揺るがぬ自信となっている。
福原がいない中、投手陣を支える右腕。「何とか粘れて良かったです」。安藤がいたからこその価値ある一勝となった。