「交流戦、ソフトバンク３‐４阪神」（２４日、ヤフオク）

　目と足で逆転勝利へ導いた。阪神・福留孝介外野手（３７）が同点の押し出し四球を選び、直後には二塁へのスライディングで併殺を阻止。今宮の適時失策を誘発し、決勝点を生み出した。

　１点を追う四回１死満塁。中田の荒れ球に冷静に対応し、粘り勝ちした。「打てる球を待っていたけど、球が全く見えていなかった訳じゃないから」。フルカウントからの７球目。わずかに外角高めへ外れた直球を見極め、同点へ結びつけた。

　さらに続く清水が二ゴロを放つと、二塁ベースカバーに入った今宮に向かって、体を投げ出してスライディング。体勢を崩された今宮は一塁へ悪送球し、二塁走者の今成も生還した。百戦錬磨のベテランは「塁に出た時にはやらないといけないこと。ああいう形でチームに貢献できればいい」と振り返った。

　試合は１点差の勝利。結果的に福留のプレーが勝敗を分けた。和田監督は「あれがなかったら逆の展開になったかもしれない」。勝利の陰には福留のチームプレーがあった。