聖地で3失策…和田監督ダメ出し
「交流戦、阪神2-5ロッテ」(25日、甲子園)
失策に決定打不足が響いた。阪神が3分けを挟んで7連勝中だったロッテに完敗し、6カード連続で初戦を落とした。本拠地甲子園のデーゲームでは今季8戦8勝を誇っていたが、ここで初黒星。失速は許されない。和田豊監督(51)は気持ちを切り替え、首位猛追を誓った。
本拠地で絶対にやってはならない試合だった。地の利を生かせなかった3失策。すべてが失点に直結したわけではないが、白星を導く上で必要不可欠な流れを確実に分断した。6カード連続黒星発進。どうも波に乗り切れない。
痛恨のミスとなった。三回、1死二塁から、新井良が三ゴロをトンネル。広げたピンチを襲われ、いきなりの3失点。七回、2死二塁では、マートンが目測を誤り(記録は三塁打)、5点目を献上した。
打線がカバーすれば隠れた失敗も、決定打不足が逆にミスを際立たせる形になった。四回、1死満塁の絶好機で新井良が遊飛。鶴岡も二飛で無得点。あと1本で崩せたはずの藤岡を八回途中まで投げさせてしまった。
「本拠地で3つか。やらんでいい点と、取れるところで取れなかった。両方が重なったな。(打線は)工夫が足らんかったな」。和田監督は試合展開を回想しながら、攻守両面の甘さを戒めた。
8戦全勝だった聖地デーゲームで喫した初黒星。交流戦無敗を誇るロッテの進撃を止められなかった。「とにかく明日は取らなきゃいかん」。虎将が語気を強めた。今ここで離されるわけにはいかない。