上本 マルチで首位打者返り咲きも…
「交流戦、日本ハム3-1阪神」(31日、札幌ド)
阪神・上本が2安打を放ち、首位打者に返り咲いた。四回に先発メンドーサのチェンジアップを捉え、チーム初安打を左前へ運んだ。打線は初モノ右腕の角度鋭いスライダーに手を焼いたが、「自分には(スライダーは)1球しかこなかったので…」と、淡々と振り返った。
八回にも先頭で宮西から右前打。好機の起点になるなど、4打数2安打1犠打と気を吐いた。それでも、九回2死一、二塁の場面で二飛に倒れた悔しさがあったのだろう。サヨナラ敗戦に、試合後の言葉数は少なかった。
今季14度目の複数安打で打率は・338まで上昇した。マートンと広島・エルドレッドをしのぎ、再び打率トップに立ったが、勝利を呼べなければ喜べない。「積極的な打撃?いつも心掛けていることですよ」。個人成績は二の次。上本は貢献打、殊勲打を欲している。