メッセ九回に悪夢…失投、連打浴び降板
「交流戦、楽天4-3阪神」(3日、コボスタ)
こみ上げる怒りを、懸命に抑えた。完封はおろか、完投、そして今季5勝目すら逃した。8回0/3を3安打2失点で勝敗なし。信じられない結末に阪神・メッセンジャーは「フォークが2人続けて甘く入ってしまった。それまでは全部良かったと思う」と顔を紅潮させ、早口で振り返った。
3‐0の九回に悲劇が待っていた。先頭の西田に中前打を許すと、代打・後藤に適時三塁打を打たれ、今季4度目の完封が消滅。右腕は帽子を浅くかぶり、無念の表情でマウンドを譲った。
「八回まで完璧だったけどね」と和田監督が言ったように最速154キロ直球を主体に初対戦の楽天打線を圧倒した。八回まで許した安打はわずか1本。二塁すら踏ませない快投だった。それだけにメッセンジャーは九回の失投、自らの詰めの甘さが許せなかった。