藤浪崩れず4勝目 大谷に負けじ156キロ
「交流戦、楽天1‐9阪神」(4日、コボスタ)
4番ジョーンズを迎え、阪神・藤浪の闘争本能が目覚めた。6点リードの五回2死走者なし。メジャー通算434発の助っ人と、真剣勝負できる舞台が整った。2球で2ストライクに追い込むと、ファウルされた3球目は153キロ。続く4球目も迷わず真っ向勝負を挑み、真ん中高め153キロの直球で空を斬らせた。
「力勝負でいきました。点差もありましたしストレートで勝負できたのは良かったと思います」
3勝目を挙げた前回からノーワインドアップに変更し直球に威力が戻った。初回、西田から空振り三振を奪った3球目だ。コボスタ宮城のスピードガンは、1軍自己最速の156キロをたたき出した。「スピードが出ればいいですけど、あまりこだわりはないです」。試合中盤からはスライダーやカーブで緩急をつけるなど、1年前、田中(ヤンキース)に敗れた仙台に成長の跡を刻んだ。
ただ、和田監督は初回の守備に苦言を呈した。2死一塁から投前の打球を一塁へ悪送球し先制点を献上した。「ワンプレーで流れが変わってしまう。勝てるところも勝てなくなってしまう」。藤浪も「もったいなかったです」と反省した。
7回6安打1失点。4勝目を挙げ、白星が先行した。得意の夏に向けて、このまま調子を上げていく。