鳥谷2戦連発&適時打も…悔しい
「交流戦、阪神3‐4オリックス」(6日、甲子園)
金子の失投を完璧に捉えきった。快音を響かせて右翼席にたたきこんだ。交流戦首位打者に立つ阪神・鳥谷の2試合連続弾&適時打で、限りなく勝利へ近づいたと思われたが…。「結果的に負けてしまったんで」と厳しい表情を崩さない。
1点リードで迎えた三回、1死走者なしでの第2打席だった。初球、「いい投手なんでどんどん行こうと思っていた」と、ど真ん中に甘く入ってきた128キロのスライダーを狙い打った。4日の楽天戦に続く2試合連続の右越え4号ソロ。関川打撃コーチが「あれは狙い打ち」と語ったように、カウントを奪いに来る変化球を一振りで仕留めた。
さらに七回、1死二塁の場面では、フルカウントから左腕・中山が投じた外角に逃げるスライダーを右手1本で流し打った。ボール気味にもかかわらず、打球は遊撃の頭を越える適時二塁打。6月に入って4試合で7打点と、打撃の状態はピークを迎えつつある。
ただキャプテンの好調と反比例するように、チームは10カード連続で初戦黒星と波に乗れない。“ノーヒッター”を撃破しても、届かなかった白星。鳥谷が好調を維持しているからこそ、投打の歯車がかみ合わない現状がもどかしい。