マートン4安打!和田監督も集中力絶賛
「交流戦、阪神14‐8ソフトバンク」(8日、甲子園)
晴天の下、聖地を駆け回った。阪神・マートンが今季2度目の4安打で、5月20日のオリックス戦以来の猛打賞。1日の日本ハム戦で球審の判定に不満を訴え、無気力プレーで交代させられた助っ人に、本来の姿が戻ってきた。
「ここ何試合か感覚がよかった。きょうは打てるゾーンを逃さずに打ったことがああいう結果につながった」
初回1死一塁は大量得点につなげる左翼線二塁打を放ち、四回無死は中前打。五回2死一、二塁は右前適時打で、七回2死一塁は左翼線へ適時二塁打だ。
打つだけではなかった。五回2死一塁。大和が江川の後方への飛球を見失った。だが、マートンは左翼から全力でカバーに回って打球を処理。三塁打で止めた。和田監督は「集中力があったし、きょうが本来のマートン。ランニングホームランになる可能性があった。いつもそうあって欲しいね」と称賛した。
練習では気分転換を図った。打撃練習前にゴメス、大木通訳とポール間をダッシュ。「暑かったけど気持ちよかったね」と笑顔で声をはずませていた。
9日のソフトバンクの先発は、昨年までチームメートだったスタンリッジだ。「とにかくストライクゾーンを打つ。そうすればヒットを打てる確率は上がる」。旧友を攻略し、完全復調を果たす。