西岡13日実戦復帰「試合に出るよ」
左肩の脱臼や左右の肋骨(ろっこつ)骨折などで離脱中の阪神・西岡剛内野手(29)が13日のウエスタン・ソフトバンク戦(甲子園)でDHとして実戦復帰することが12日、明らかになった。鳴尾浜での練習後、自身が明言した。故障した3月30日以来、約2カ月半ぶりの試合出場となる。
復帰の時がやってきた。故障からの復帰を目指す西岡が、13日のウエスタン・ソフトバンク戦にDHで出場する。本拠地甲子園から始まる復活ロードだ。
この日の鳴尾浜での練習後「まあ動けてるしね。明日(13日)試合に出るよ。DHでね」と西岡は報道陣に向かって力強く語った。報告を受けた和田監督も「はじめの一歩だね」と期待を込めた。
緊急事態が起きたのは開幕3戦目の3月30日の巨人戦(東京ドーム)。西岡は後方に上がった飛球を追いかける途中で、右翼の福留と激突しそのままぴくりとも動かず、救急車がグラウンドに入り、緊急搬送された。
都内の病院での検査結果は鼻骨骨折、胸部打撲、左右肋骨骨折、左肩鎖関節の軽い脱臼。野球生命にも関わる大ケガで、長期離脱となった。
5月13日に鳴尾浜でリハビリを開始。現在はフリー打撃を左右の両打席で行い、柵越えを放つまでに回復。また二、三塁の守備ではランニングスローをするなど、軽快な動きを披露している。
リハビリ中から「早く復帰したいという気持ちにさせてくれたのもファン、そしてチームメートの言葉だった。期待に応えたいという思いは強い」と語っていた西岡。鳴尾浜で打撃投手やノックを打ってきた筒井2軍内野守備走塁コーチは「すごく意欲的にやってるよ。(野球に対する)姿勢がいいよね」とあらためて言う。野球への熱い思いを胸に歩んだ復帰への道のりだった。
この日更新した自身のフェイスブックでは、「リハビリに携わってくれたトレーナーの方たちには、感謝の言葉しかありません」と周囲への感謝の気持ちを述べた。支えてくれた人たちのためにも、結果で恩返しする。西岡の復活ロード最終章が幕を開ける。