阪神・新井良太内野手（３０）が好相性を誇るのは、千葉だけではない。１３日、黒田正宏ヘッドコーチ（６７）は埼玉で抜群の数字を誇る新井良の先発起用について、「考えるよ」と前向きに話した。

　「西武ドーム？いいイメージはありますよ。それもプラス思考の中に入れて、どういう形になるか分からないけれど、いい準備をして臨みます」。この日、ＱＶＣで全体練習に参加した新井良は過去のデータをポジティブに捉えた。ＱＶＣで通算打率・４２９を誇る男は、西武ドームでも通算・４１７。先発出場すればさらに跳ね上がり・４５５と、頼もしい。前夜ロッテ戦で二転三転のシーソーゲームにケリをつけた殊勲者だけに、その勢いを借りない手はない。

　西武初戦の予告先発は左腕の菊池。前夜、適時打を放った新井が現状では三塁先発の１番手だが、新井良は昨季、菊池から本塁打を打っている。併用はあるのか。弟は有事に備え右翼の練習に励んできたが、黒田ヘッドは「それはない」と、現段階では本職外に否定的。となれば、菊池撃ちを託すのは、兄か弟か。

　新井良は常々「どこでも守る」と言っている。攻撃型の新布陣だって今後ないとはいえない。好物の埼玉で上積みがあれば首脳陣を悩ませることになる。