藤浪、交流戦初連勝へ「勢いつける」
17日の日本ハム戦(甲子園)に先発予定の阪神・藤浪晋太郎投手(20)が16日、甲子園で投手指名練習に参加した。交流戦の勝ち越しが消滅したチームに勢いを与えるため交流戦初となる連勝を誓った。自身は交流戦最後の登板で勝ち越しを狙う。
交流戦は残り4戦。ここまでチームは8勝12敗と黒星が先行し、苦しい戦いが続く。あと1つ敗れると、交流戦の負け越しが決定。今ひとつ波に乗れない状況を、藤浪が打ち破る。力強い言葉で交流戦初の連勝を誓った。
「もちろん勝ちたいですし、連勝すると、チームに勢いがつく。交流戦に入って、ここまでチームとして乗っていけていないので。最後を締めて、自分が勢いをつけられるように頑張りたいです」
日本ハム戦では4番中田はもちろん、その前を打つ1、2番を警戒する。「中軸に打たれないように、1、2番を出さないようにしたい。ヒットはしょうがないですけど余計な四球は避けたいです。(走者を置いて中田との対戦は)できれば避けたいです」。余計な四球を与えて、大阪桐蔭の先輩・中田を迎えると試合の流れは悪くなる。大量失点を防ぐためにも、日本ハムの打線を分断する。
日本ハムとは3月8日のオープン戦で先発し5回9安打5失点で3盗塁を許した。足でかき回されたが、「癖があったのだと思う。オープン戦の時点なので。クイックをして警戒したい。今まで他のチームに走られていない」と涼しい顔。クイックモーション、けん制球には自信がある。神経質にならず普段通りの投球を心がける。
この日は晴れ渡った甲子園でキャッチボール、ダッシュと黙々と汗を流した。ここまで4勝4敗。ピンチで粘れず上昇気流に乗り切れない。「四球を出しながらランナーをためている。その辺を減らせば大丈夫だと思う」と力を込めた。ノーワインドアップへの変更で球威、制球力は確実にアップした。次は、勝負強さを取り戻す。 自身の交流戦の成績は2勝2敗。6月最後のマウンドでチームの連勝と交流戦勝ち越しを決める。