岩田、19歳右腕と熱投展開も2被弾…
「阪神0‐4日本ハム」(18日、甲子園)
意地は見せた。快投を続ける19歳右腕に食い下がった阪神・岩田。だが奮闘もむなしく、勝負どころの一発に沈んだ。「粘りは見せた?そうですね…」。そう答えると、しばらくは言葉が続かなかった。
初回は3者凡退で抑える立ち上がり。だが二回、先頭の中田に139キロのシュートを右翼席へ運ばれ、先制を許す。これまで課題にしていた序盤の失点。ただ、ここで崩れないのが今季の岩田だ。
中盤は走者を背負いながらも追加点を許さず、六、七回は3人でピシャリと抑え、攻撃陣の反撃を待った。だが、打線は七回まで日本ハム先発・大谷に1安打に封じられる劣勢。そして終盤の八回、左腕が力尽きた。
またも先頭の大野に左翼ポール際へ運ばれるソロを浴び、追加点を献上。「イニングも終盤だったので…一番やってはいけない本塁打を、あそこで打たれてしまった」。視線を上に向けた岩田の顔に悔しさがにじむ。1死後に走者を2人出して降板。結果は7回1/3を4失点に終わった。
「よく投げていたけどな」。岩田の無念を察するように、和田監督は言葉を向けた。チームに勢いを生みたかった試合での敗戦。「また次にしっかり投げられるように、頑張ります」。最後に岩田は、言葉を絞り出した。