右膝に違和感を抱える阪神・鳥谷敬内野手（３２）が２５日、甲子園での全体練習に合流した。患部の状態を問われると、「大丈夫。何ともないですよ。全然、大丈夫」と軽症を強調。再開するリーグ戦に向け、守備、打撃など精力的にフルメニューをこなした。

　鳥谷は２４日の練習に姿を見せず、右膝の精密検査を受けた。和田監督は前日「ちょっと気になるところがあって、本人が調べたいということだった」と説明していたが、この日は「見ての通りだよ。大丈夫じゃなかったら（練習に）出さないよ」。大黒柱の元気な姿を見つめながら、笑みをこぼした。

　ただし、痛みが完全に癒えたわけではない。違和感を抱えながら出場を続ける不安要素は気掛かりではある。１３９０試合連続出場中の鳥谷に万一のことがあれば後半戦に暗雲が漂う。指揮官が「０からのスタート」と巻き返しを誓うシーズンの中盤戦。反撃はキャプテン抜きに考えられないだけに、一日も早い完治が待たれる。