「阪神１‐２中日」（２８日、甲子園）

　阪神・西岡剛内野手（２９）は自らを断罪した。慣れない三塁の守備位置、和田が引っ張り込んだ強烈な打球だったとしても、決して言い訳にすることはなかった。「恥ずかしいプレー」。２試合連続の失策をそう言って切り捨て、唇をかみしめる。

　場面は七回だった。先頭の和田が三塁線へ放った痛烈な打球。西岡の体は反応していたが、打球はグラブをかすめて股下を抜けていった。失策で招いた無死二塁のピンチは失点にこそつながらなかったが、打球の強さ、三塁と打者の距離感など今後、克服しなければならない課題は多い。

　五回の第３打席では四球を選び、アウトにはなったもののゲームを動かそうと果敢に二盗を試みた。八回の第４打席では送りバントを決め、移籍後初の犠打を記録。復帰後初安打は出なかったが「（実質）２打席しか立ってないわけだし。ヒットはいつか出るでしょう。また明日もあるんで」。前を向き、第３戦での連敗ストップを見据えた。