藤浪5勝目も6回6失点で「情けない」

 「阪神12‐6ヤクルト」(1日、倉敷)

 重い足取りでベンチから引き揚げた。連敗を止め、5勝目を挙げた阪神・藤浪に笑みはない。6回10安打6失点。自身への怒りを抑えるように口を開いた。

 「体重移動の中で、上半身と下半身がかみ合わなかった。自分でどうしようもなくズルズルいってしまった。情けないです」

 投球の軸である直球とカットボールが決まらない。初回、1死から連続でストレートの四球を与えると、雄平には155キロを右前へ運ばれた。二回以降、カーブ、スライダーなどで打開を試みたが、一向に立ち直る気配はなかった。「ごまかしたに過ぎない。真っすぐもカットボールも、良くなかったです」。傾斜がなだらかな倉敷のマウンドにも対応できず、六回まで毎回のように失点を重ねた。

 中西投手コーチは大量失点の要因を「メカニックの問題。本人も自分の感覚じゃないような感じで投げていたんじゃないか」と説明した。能見を欠く中、カード初戦を担う藤浪がこの夜のような投球では不安は募る。

 改善点について藤浪は「それはこれからつかんでいきたい」と言い残して、バスへ乗り込んだ。次回は9連戦の初戦となる8日・広島戦(甲子園)に先発予定。それまで早急にフォームの修正を施す。

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