福原-呉0封リレー 呉3戦ぶり16S

 9回をピシャリと締めた呉昇桓は梅野と手を取り合って喜ぶ(撮影・田中太一)
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 「阪神1-0ヤクルト」(2日、甲子園)

 単なる救援成功ではない。リードは1点。薄氷を渡り切った事実が自信をよみがえらせた。阪神・呉昇桓が3試合ぶりとなる、リーグトップの16セーブ目をマーク。復活へ前進した。

 九回、先頭の森岡はこの日最速の152キロで中飛。上田も中飛で、最後は山田を外角カットボールで空振り三振に仕留めた。

 1回無安打無失点。「きょうは岩田さんと野手が勝った状態でつないでくれたので、つなぐことしか考えていなかった。自分は何もしていない」。チームメートをたたえ続けたが、守護神にとって意義のあるセーブだった。

 6月17日の日本ハム戦、同27日の中日戦で2試合連続の救援失敗。「あまり気持ちはよくなかった。同じ失敗を繰り返さないようにすることが大切。これからも続けたい」と今後に手応えを感じ取った様子だった。

 八回は岩田の後を受けた福原が1回無失点。先発左腕に5勝目がついた事実に「それが一番大きい」。6月28日の中日戦で敗戦投手となったベテラン右腕も安どの表情だった。

 2人そろって役割を果たすのは、6月12日のロッテ戦以来。中西投手コーチは「しっかり抑えてくれてよかった」。チームにとっても2人の奮投は明るい材料となった。

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