藤浪連勝締めや「球宴に見合う成績を」

 日本野球機構(NPB)は3日、「マツダオールスターゲーム2014」の監督推薦を含む全出場選手を発表。阪神からは藤浪晋太郎投手(20)が、2年連続で選出された。高卒からの2年連続は07年から3年連続出場の田中将大(当時楽天)以来。球宴まで残り2試合。「勝ちにつながる投球をする」と連勝で締めて、夢舞台へ挑むことを誓った。

 超一流選手が集結する最高の舞台に、藤浪が帰ってくる。しかも、今年は甲子園開催だ。大阪桐蔭時代には、春夏連覇を成し遂げた場所。そのマウンドに聖地の申し子が立つ。

 「野球の聖地と呼ばれるところで、オールスターが開催される。甲子園で登板する機会があれば、しっかり投げたいと思います」

 パ・リーグを代表する強打者との対戦。虎党ならずとも心が躍る。昨年は、第2戦(神宮)で日本ハム・中田と“名勝負”を繰り広げた。大阪桐蔭の先輩の背中に、超スローボールを通過させた。バットを放り投げられて、あわや乱闘のパフォーマンス。観客を爆笑の渦に巻き込んだ。

 ただ、初出場した昨年とは違い、思いは複雑だ。今季はここまで13試合に登板して、5勝4敗。「選んでもらったことには感謝したい。でも、選んでもらえるほどの成績を残していない。ファン投票も上位ではないですし、自分としてはふがいない結果なので」と胸中を明かした。

 だからこそ、球宴までの登板2試合に役割を全うする覚悟を示した。「前半戦を締めるという意味でも、残り2試合しっかり投げて、勝ちにつながる投球をしたい」

 1日・ヤクルト戦(倉敷)前には、チームの流れをつくることを誓っていた。エース・能見が離脱する中で、連勝して勝率を5割に戻した。とはいえ、チームが上昇気流に乗ったとは言い難い。勢いを取り戻す投球。それこそが、課せられた役割だと自覚している。

 昨年、球宴後の8月に4勝をマーク。球団初の高卒新人月間MVPを獲得した。大舞台での他球団の先輩投手らとのコミュニケーションが、大きな影響をもらたした。今季も「ぜひ一流の方から、いろんな話を聞いて参考にしたいです」と目を輝かせる。

 チームにも自身にも最高の流れをつくり、いざ球宴へ。「オールスターに見合う成績を残します」と意気込んだ。まずは、先発予定の8日・広島戦(甲子園)から前半戦を連勝で締める。背番号19が、与えられた仕事を完遂する。

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