梅野、31年ぶり新人バッテリー星導いた
「DeNA0‐3阪神」(5日、横浜)
大胆に攻めた。91年6月17日生まれの阪神・梅野が、その2日後の同月19日に生まれた岩崎とのコンビを組み、球団では83年の御子柴‐木戸以来31年ぶりの新人バッテリーでの勝利へ導いた。
「あれだけ腕を振ってくれたので、岩崎がすごかったんじゃないですか」と7回無失点の相方をたたえたが、梅野のタクトなくして勝利はなかった。
序盤から伏線を敷いた。4番の筒香以外は全て右打者を並べた相手打線に、初回から内角を見せ続けた。「意識づけることが後に影響してくるので」と話すルーキー。後藤、多村、バルディリスら一発がある打者にも果敢に懐を突いた。
相手が3巡目に入った五回からは内角を見せつつ、外角の勝負球で凡打の山を築く。五回から岩崎が降板する七回まで代打・金城の1安打に抑えた。
プロ入り前は打撃よりリード面に不安を感じていた。大学は地方リーグの福岡大でプレー。「向こう(中央)からすると劣るし、外角や緩急を使えば抑えられていた。でも、プロは違う。その辺りが不安」と話していた。
課題はあるが、成長を見せている。和田監督は「きょうは若いバッテリーが必死に配球を組み立ててくれていた。ただの1勝ではないと思う」と称賛。1軍最年少野手は、立派な扇の要となりつつある。