いよいよ前半戦の正念場だ！阪神・和田豊監督（５１）が７日、広島、巨人の上位チームと対戦する球宴前最後の９連戦を前に、全員野球で貯金シリーズにすると宣言した。

　５連勝中で貯金を３に戻し、息を吹き返した猛虎軍団。このタイミングで一気に上位を捉えるチャンスが巡ってきた。となれば「（ＤｅＮＡ戦で）３つ取れたからね。１つでも多く貯金できるようにしたい。上位チームと当たるわけだし」と指揮官が強い意気込みを示すのも当然だ。

　８日からは聖地で２ゲーム差の２位・広島を迎え撃ち、１１日からは敵地・東京ドームで首位・巨人との３連戦。上位と差を詰める。いや、あわよくば頂上まで一気に…。そんな期待を抱かせる勝負の９連戦が始まる。

　明るい材料は多い。上本、大和の１・２番コンビが復調気配。６日のＤｅＮＡ戦では伊藤隼が活躍するなど、若手の躍動が目を引く。そしてゴメス、マートンのコンビにも当たりが戻った。そして巨人戦ではエース・能見も復帰予定だ。

　「球宴までを１つの区切りとして、全員でやっていきたい」。秋の声を聞くころ、本当の勝負が待っている。その足固めを、猛虎が一丸で成し遂げる。