呉昇桓、6連投なんの!辛くも20S
「阪神6‐5広島」(9日、甲子園)
苦しみながら逃げ切った。最後は会沢のバットに空を切らせると、阪神・呉昇桓はマウンドで跳びはねるようにしながら右手を握った。疲れを感じさせない6試合連続登板で、20セーブ目をつかみ取った。
「勝ったのが一番です。韓国では試合が休みの時があれば、連投とは言わないので」
1点リードの九回だ。先頭から中東、天谷を連続で空振り三振に仕留めたが、そこからの連打で2死一、二塁に。迎えた会沢には3球目が暴投となり、二、三塁となった。同点、さらに逆転の可能性まで広がったが、フルカウントからの6球目の外角変化球で空振り三振に仕留めた。
20セーブ到達は、阪神では12年の藤川以来で、外国人投手では03年のウィリアムス以来のこと。ただ、あくまで通過点でしかない。
「これまで2アウトから2回ぐらい失敗しているので今日は失敗しないようにと。連投に対する体の負担はかかってない」。さらにセーブを積み重ね、チームを加速させる。