阪神・能見 自身初4連敗も上々復帰

 「巨人5‐0阪神」(12日、東京ド)

 こだわったのは結果だった。次への手応えはあるが、能見は6回2失点の投球に満足していない。打線の援護に恵まれなかったとは言え、勝てなかったことに悔いが残った。

 「(巨人のフォークへの反応に)嫌な感じはありました。ただ(フォークを)消すわけにはいかないので」

 本来のペースに乗れなかった。初回に1点を失ったが「(状態は)良かったですよ。疲れも取れてたので」とその後は粘った。六回に1死一、三塁から阿部に右翼への適時二塁打で2点目を奪われたが、その後の1死満塁のピンチでは追加点を与えなかった。苦しみながらの投球となった一つの要因に、「フォーク」があった。

 中西投手コーチも「フォークを見極められていた。巨人は(これまで)追い込まれてフォークというのがあって早く仕掛けていた」と振り返る。能見対巨人打線の微妙な駆け引き。これまでのように、勝負球となるフォークに、思うように手を出してこなかった。

 能見は「取れる時は取れるし、取れない時は取れない」と話す。奪三振への執着はないが、結果的に先発では08年6月7日のソフトバンク戦(甲子園)以来の「奪三振ゼロ」。そこにこの日の苦しさがあったが、その中で六回も最少失点で切り抜けて意地を見せた。

 6月29日の中日戦で、左脇腹付近の張りを訴えて降板。そこから中12日での登板で、東京ドームでの登板は4回2/3を10失点で敗れた開幕戦以来のことだ。

 「10点取られて以来ですしね。粘り強くは投げられたと思います。最近はゲームを壊してたので。(六回も)最少失点だったので次につながると思います」と能見。自身初の4連敗にも下を向かない。敗戦の中で残った手応えを離すことなく、逆襲の後半戦に挑む。

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