鳥谷10年連続100安打に王手
「中日8‐4阪神」(14日、ナゴド)
鉄人ぶりを象徴する記録に王手を掛けた。阪神・鳥谷が初回の適時打で今季99安打。入団2年目の05年から10年連続となるシーズン100安打にあと1安打とした。
初回だった。先頭の上本が先頭打者本塁打を放ち、大和は左前打で続いた。最高の流れに主将も乗った。
「1、2番がいい攻撃の流れをつくってくれたので、後ろについでいこうと思って打席に入った」
カウント2ボール2ストライク。朝倉の外角シュートを逆らわずに打ち返し、ゴロで三遊間を破った。11日の巨人戦以来9打席ぶりの安打が適時打となり、「いい結果になってよかった」。チームも自身も勢いづく一打となるはずだった。
一気に100安打目も放つかと思われたが、その後は結果が出なかった。六、八回に連続三振に倒れるなど、3打席連続で凡退。“大台”到達は15日の中日戦以降にお預けとなった。
今季はここまで打率・321。まだ62試合を残しているが、10年に記録した自己最高の打率・301超えは射程圏内だ。首位打者も狙える位置にいる。このまま快音を響かせ続ければ、チームの逆転優勝も現実味を帯びてくる。