「中日１-８阪神」（１５日、ナゴド）

　お兄ちゃんは晋ちゃんが「好き」だ。阪神・藤浪が投げれば、新井が打つ。この方程式は今年もある！ある！

　欲しかった追加点を奪った。３点リードの六回２死一、二塁。新井が雄太の外角変化球に腕を伸ばすと、打球はライナーで中前へ抜けていった。二塁走者のゴメスが巨漢を揺らしながら、本塁へスライディング。２試合連続の適時打で中押しの４点目をもぎ取った。

　「２死だったし、次の１点をと思っていたので打てて良かった」。初回に３点を先制したが、五回まで追加点を奪えなかった。前夜は初回の２点を守り切れず、逆転負け。同じ轍（てつ）は踏まない。コンパクトなスイングを心掛け、竜にダメージを与えた。七回にも２打席連続の適時打でダメ押し。今季３度目の猛打賞で藤浪の初完投を援護した。

　藤浪登板時の打率は・３９３。昨季の・３２４をしのぎ、今季も打ちまくっている。「それ、知ってますよ。晋太郎から“僕のときによく打ってくれますね”と言われたことがあるので」。この日も自覚十分で先発起用に応えたわけだ。

　「代打でもスタメンでも結果を残してくれている。状態はいいね」と和田監督。こうなれば、次回から予告先発に「藤浪＆新井」と書き込んだほうがいい、かもしれない。