梅野でがっつり貯金や7月先発11勝1敗
「中日0‐2阪神」(16日、ナゴド)
陰の立役者だった。阪神・梅野が決勝点につなげる二塁打を放ち、メッセンジャーを好リード。期待の新人が前半戦最終戦で存在感を見せつけた。
0‐0で迎えた六回。先頭の新井が中前打で出塁した。走者を進めることが最低条件となる場面。「新井さんが出てくれたので、何とかしなければと思って打席に入った」。
強打の捕手は一振りで仕留めた。2ボールから吉見の真ん中高めの直球を捉え、左中間を破る二塁打。無死二、三塁とし、上本の決勝適時打につなげた。
「結果的にああいう形でつなげられたのはよかった」と振り返れば、和田監督は「長打でつなげてくれたのは大きいね」とたたえた。
リードもさえた。カーブと直球でカウントを稼ぎ、決め球のフォークを生かした。強肩でも後押しした。七回1死一塁。二盗を試みた一走・藤井をストライク送球で刺した。終盤でリードは2点。勝利を大きくたぐり寄せるプレーだった。
7月は13試合中12試合に先発し11勝1敗。最高の形で前半戦を終えた。「体力をつくっていかないと。サプリとかを取りながら体調を崩さないようにしたい」。個人的にも、チームとしても勝負の後半戦。正捕手の座をつかみ、逆転優勝へ導く。