後半戦開幕は岩田!G3連倒ローテや
阪神が、後半戦開幕となる21日の巨人戦(甲子園)に、7月は3戦3勝の岩田稔投手(30)を起用することが17日、分かった。2戦目はメッセンジャー、3戦目は能見を送り込み、“3本の矢”で3連勝を狙う。さらに岩田は中5日で27日の広島戦(マツダ)にも先発する予定。好調な左腕をフル回転させて奪首を狙う。
巨人とは3・5ゲーム差。逆転優勝に向けて、弾みをつける意味でも負けられない後半戦開幕戦。そのマウンドに今、チームで一番の安定感を誇る岩田が立つ。
チームは7月に13試合で11勝2敗。その立役者となったのが、7月だけで3勝を挙げた岩田だ。中西投手コーチは後半戦の先発投手について「カード、相性を見て投げさせる」と話した。16日の中日戦に先発したメッセンジャーが21日に登板するとなると2試合連続で中4日での先発となることもあり、好調な左腕に“大役”を任せることになった。
岩田は今季の巨人戦は1試合で1勝。13日は中4日の登板ながら、6回3失点と試合をつくり、2年ぶりに伝統の一戦で勝利を挙げている。勢いに乗って自身4連勝を狙う。
22日の2戦目に控えるのは、チームトップの8勝を挙げているメッセンジャーだ。巨人戦は今季4戦3勝、防御率1・80と相性は抜群。岩田と同じく7月は3戦3勝と勢いに乗っており、中5日と間隔をあけて万全の態勢で臨む。
そして23日の3戦目を任されるのが能見だ。6月29日の中日戦で左脇腹に異変を訴えて、出場選手登録を抹消された。12日の巨人戦で1軍復帰すると、6回2失点と上々の投球を見せている。現在、自身4連敗中。伝統の一戦での勝利を挙げ、巻き返しへのきっかけをつかむ。
巨人戦の後は、25日から1・5ゲーム差の3位・広島とマツダスタジアムで激突する。25日の初戦は藤浪が先発。26日の2戦目は岩崎、二神、秋山らが先発候補となる。
そして27日の3戦目は、中5日で岩田が先発予定。今季は広島との相性もいい。2戦2勝で、防御率1・20と死角は見当たらない。
和田阪神は7月負けなしの左腕を軸に、9年ぶりのリーグ優勝へ突き進む。