鳥谷、お祭り仕様の相棒で“恩返し”
「オールスター・第1戦、全パ‐全セ」(18日、西武ド)
マツダオールスターゲーム2014は18日に西武ドームで第1戦、19日に甲子園で第2戦が行われる。阪神からは藤浪と、鳥谷敬内野手(33)、マット・マートン外野手(32)の3選手が出場する。鳥谷は「恩返し」を胸に夢の舞台に立つ。
05年以来、9年ぶりの球宴を翌日に控えた西武ドームに大阪から宅配便が届けられた。「TAKASHI」と刺しゅうされた新品のグラブが包み箱の中身。鳥谷が2試合限定でボールをさばく、スペシャルな相棒だ。
巨人・坂本にファン投票で11万2865票差をつけ、3年連続5度目の球宴出場を決めた。年々支持率がアップするだけに、久保田運動具店で鳥谷を担当する和田卓也氏(36)は「毎回オールスター用のグラブを作らせてもらうが、思い入れは強くなる」と話す。
第1戦は都内の生家から生活圏内の西武ドーム。第2戦は甲子園。デザインは同社のアイデアに任されているが、今回は黄色と水色が基調。開催地の球団カラーを意識したような配色になった。この日、埼玉へ移動した鳥谷は「球場に関係なく、他球団の選手と試合をすることはなかなかないので楽しめたら」と話したが、いずれも縁深い地であり、ファンや家族へ「恩返し」するには申し分ないフィールドだ。
「普段通り、しっかり守って、打つときは(しっかり)打つことを考えたい」。初出場で新人賞を獲得した05年の球宴も開催地は西武ドームと甲子園だった。セ・リーグの要が感謝を胸に「普段通り」輝けば初のMVP獲得にも期待が膨らむ。