藤浪、粘った!マエケンとの今季初対決
「広島3‐4阪神」(25日、マツダ)
阪神・藤浪の粘りの投球が報われた。自身に代打が送られた七回、上本の2ランが飛び出し、同点に追いついた。藤浪はチームメートに感謝し、勝利を喜んだ。
「野手の方とリリーフの方が助けてくださった。自分が良かったと言える立場ではないですが、チームとして勝って良かったです」
立ち上がりは苦しかった。初回、2死一、三塁のピンチを招き、キラに154キロの直球を右中間へ運ばれた。さらに、続く田中にも三遊間を破られ2点目を献上した。これ以上の失点は許されない。「梅野さんと話し合って配球にアクセントをつけました」と話したように二回以降はカーブ、スライダーなど、緩い変化球を交ぜて修正した。腕も横振りから縦振りに変更。四回に自己最速タイの156キロをマークすると五回は丸、エルドレッドから連続三振。次第に立ち直り、前田と堂々と投げ合った。
高校野球の地方大会真っ盛り。母校大阪桐蔭の戦いぶりは速報でチェック。エースは故障したが「誰かがカバーしてくれると思います。頑張ってほしい」とエールを送っていた。
6回8安打3失点。過去1勝1敗の前田に勝てなかったが、簡単に引き下がらなかった。諦めない姿勢を後輩たちに示した。