福留 天敵のPL後輩マエケン撃つ
「広島3‐4阪神」(25日、マツダ)
風穴を開けた。阪神・福留がPL学園の後輩、前田攻略へのきっかけをつくる適時打を放った。
四回1死満塁。カウント2‐2から真ん中に入ったスライダーを逃さず、ライナーで三遊間を破った。
「いい投手だし、何でもストライクを取れる。食らい付くつもりでいったら間を抜けてくれた」
ムードを好転させる一打だった。昨季、対戦防御率0・40と押さえ込まれた前田と今季初対戦。初回に2点を先制され、三回まで得点を奪えていなかった。「あそこでズルズル行かずに1点を返せたのは大きいかったんじゃないかな」と振り返れば、和田監督も「よし行くぞ、という1点になった」とベテランの勝負強さを称えた。
自身にとっても前田は“天敵”だった。昨季は7打数無安打。「去年もやっているし、イメージはあるけど、いい投手ということには変わりはないから」。二回2死一塁で右前打を放ち、気分よく2打席目を迎えたことも適時打につながった。
炎天下の中でも疲れを知らない。2軍調整中は猛暑の中で練習後、鳴尾浜で誰も入らないサウナで汗をかいた。甲子園では練習前の外野のランニングを欠かさない。猛暑の中でも37歳は元気いっぱいだ。