虎の中軸元気!電光石火3連続適時打
「広島7‐5阪神」(26日、マツダ)
電光石火の先制劇だった。試合開始直後の初回。阪神の鳥谷、ゴメス、マートンのクリーンアップが今季初の3者連続タイムリーだ。
鳥谷が突破口を開いた。初回1死二塁。大瀬良の内角への145キロを詰まりながら左前へ落とす先制打。「細かいことは考えずに走者をかえそうと思った」。主将の一打は助っ人2人に火を付けた。
ゴメスは1死二塁でカットボールを捉えて左翼線へ適時二塁打。「きのうはヒットを打てなかったけど、きょうは初回からチャンスで走者をかえす打撃ができてよかったよ」。
猛攻はまだ止まらない。続くマートンは「目の前でパピー(ゴメス)が適時打を打ったから、続きたいという気持ちだった」。1死二塁で左中間へ適時二塁打を放ち、「内角のボールにしっかりとコンタクトできた」と打撃内容を納得した様子で振り返った。
チームはこの試合まで大瀬良との対戦成績が3試合1勝2敗、防御率1・83と相性が悪かった。3試合でわずか5点しか奪えていなかった右腕から初回だけで3点を奪った。3人がそろって打点を挙げた試合の連勝は8で止まったが、クリーンアップが難敵に与えたダメージは決して少なくないはずだ。