藤浪8・1“甲子園90歳”祝い星や

 阪神の藤浪晋太郎投手(20)が28日、甲子園で練習に参加した。次回先発予定の8月1日・DeNA戦は甲子園球場竣工記念日。大阪桐蔭高校時代に春夏連覇を成し遂げた聖地との縁は深い。くしくもメモリアルデーに登板する申し子が甲子園90周年を勝利で祝う。

 甲子園90周年に華を添える。見えない糸が結びつけたのか、8月1日、聖地の申し子が先発マウンドに立つ。藤浪は甲子園に、勝利を約束した。

 「プレーに影響するかと言ったらしないですけど、せっかくなのでしっかり勝てるように頑張りたい。すごいことなので一生懸命、投げたい。華を添えられたらいいですね」

 この球場が似合う。高校時代は史上7校目の春夏連覇。ドラフト会議では4球団競合の末、甲子園を本拠地とする阪神に入団した。プロ入りしてからも不敗神話を築き、これまで15試合に登板し、8勝2敗、防御率2・91。「甲子園のマウンドは投げやすい」と話すように相性は抜群だ。あこがれだった場所が今は仕事場に。甲子園が藤浪の野球人生を大きく動かした。

 歴史的な一戦に迎えるのはDeNA打線。今季は4月8日の初対戦でブランコに満塁本塁打を打たれ、7回6安打5失点で敗れた。だが、春先とは状態が違う。15日の中日戦ではプロ最多146球を投げ、プロ初完投。揺るぎない自信を手にした。25日の広島戦でも6回8安打3失点と粘りの投球で、エース前田と堂々と渡り合った。「相手のバッティングをさせないように自分のピッチングをしっかりしたいです」。1試合、1試合成長を遂げる右腕は、静かにリベンジを誓った。

 心強いデータも後押しする。昨年8月は5戦4勝、防御率1・09。圧巻の成績で初の月間MVPに輝いた。今年も夏を迎えて調子は上昇カーブを描いている。後半戦もカード初戦の先発を担う夏男は「夏場なので若いピッチャーがしっかり頑張ってチームのしんどいところで活躍できればと思います」と強い自覚を口にした。

 この日は気温30度を超す甲子園でキャッチボールやノックで汗を流した。ここまで7勝4敗、防御率3・46の成績は進化の途中。歴史的な1日にふさわしい役者と最高の舞台が整った。8月1日。藤浪が甲子園メモリアルデーを勝利で飾る。

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