神宮大好きマートン、11号首位打者弾!

 「ヤクルト11‐20阪神」(5日、神宮)

 神宮ではバットが“打ち出の小づち”に変わる。阪神・マートンが一発を含む4安打2打点。三塁打が出ればサイクル安打の大暴れを見せ、打率・342で中日・ルナを抜いて首位打者に躍り出た。

 「きょうは20点も取れてよかった。自分も打てたしね」。快勝に歓喜する阪神ファンの歓声と、心地よい風に当たりながら日本語で「スゴイネ!!」と声をはずませた。

 まずは三回1死だ。山中の初球、外角直球を逆らわずに逆方向へライナーをはじき返した。「うまく逆方向に打つことができたよ。風にも助けられたかな」。右翼席最前列に7月9日の広島戦以来となる11号ソロをたたき込んだ。

 四回無死一、二塁は阿部から右中間へ適時二塁打。五回無死も左前打を放った。まだ止まらない。七回無死一塁の左前打で6月8日のソフトバンク戦以来、今季3度目の4安打をマークした。

 これで今季、神宮では7試合で打率・621、4本塁打、14打点。「意識していることはないけど、気分はいいね。自分のスイングができている気がする」。同球場との抜群の相性がメンタル面にも好影響を及ぼしているようだ。

 試合前にはファンから“差し入れ”を受け取っていた。左翼での守備練習中に、スナック菓子「プレミアムうまい棒」のめんたいこ味がグラウンドに投げ込まれた。その場で食べきると、日本語で「カライモノ、スキ。ウマイ、オイシイネ」と話し、満面に笑みを浮かべた。「うまい棒」をバットに持ち替えた試合では、ファンの期待に応えて見せた。

 4日には8月を逆転優勝へ向けてのポイントに挙げていた助っ人。来日5年目で悲願達成に向けて、しっかりと自身の思いを体現して見せた。

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