ゴメス、7戦ぶり18号はセ全球場ダ~ン
「ヤクルト11‐20阪神」(5日、神宮)
“セ界制覇”の一撃だ!五回無死二塁。阪神・ゴメスのバットから放たれた打球が、大きな弧を描き左中間席上段へ消えた。猛虎が見せた真夏の神宮花火大会。真打ちの一発で、虎党の興奮も最高潮だ。
「自分のスイングで、しっかりとボールを捉えることができた。打った瞬間、入ると思ったよ」とゴメス本人も納得の一打。そして、この7試合ぶりの18号2ランが1つの記録に終止符を打った。
この試合まで、神宮球場では打率・435と相性抜群のゴメス。しかし本塁打はゼロ。セ・リーグ球団の本拠地で唯一、アーチを描けずにいた。これでセの本拠地球場すべてを制覇した格好だ。
さらに七回の第5打席に左翼線への安打。九回の第6打席でも左前打を放ち、3安打猛打賞を達成。鳥谷、マートンとクリーンアップの本塁打そろい踏みとなり「3人とも打って、たくさん点が取れたのがよかったね」と笑顔を見せていた。
7カード21試合に及ぶ“死のロード”。猛虎にとっての正念場で、乱打戦とはなったが大事な初戦を制した。「初戦を取れたのはよかった。これからも打席では、打てる球を積極的にいくことは変わらないよ」とゴメス。頼れる主砲が、チームを勝利の道へと導く。