マートン12日G戦でスタメン復帰へ

 阪神は11日、巨人との首位攻防3連戦(12日~・東京ドーム)に備えて上京した。下半身の張りのため2試合連続でスタメン落ちのマット・マートン外野手(32)について、首脳陣は初戦からスタメン復帰させる考え。春季キャンプ時に宣言した宿敵への“倍返し”へ、目下首位打者の助っ人はエンジョイ・ベースボールの重要性を訴えた。

 これ以上ない舞台が整った。2月のキャンプ中に「ジャイアンツ、倍返しダー!!」と宣言し、打倒巨人を意識して戦ってきたマートン。昨年よりも肉薄して迎える8月、敵地での首位攻防戦に「倍返し?もちろん。巨人とこういう状況で戦えるのは楽しみ」と気持ちの高ぶりを隠さない。

 9、10日の広島戦は下半身の張りを訴え、2試合連続でスタメン落ちした。だが状態は確実に上向いており、10日の試合では終盤に代打で出場。一塁への全力疾走を見せるなど、不安を感じさせなかった。

 「これが最後の試合なら出られるけど、まだ先があると考えた上での判断。明日(12日)は当日の状態を見てから」と本人は慎重な姿勢を崩さなかったが、首脳陣はスタメン復帰に支障はないと判断している。目下セ・リーグ首位打者で、8月の月間打率は18打数11安打、打率・611。宿敵をトップの椅子から引きずり下ろすには、マートンのバットが絶対に欠かせない。

 ペナントレースはちょうど100試合を消化し、残り44試合。ここからは暑さと蓄積疲労との戦いにもなる。「来日してからの4年間で8月に失速したのが2回くらいあった」と助っ人が語ったように、昨季と2010年は夏場以降に失速して2位に甘んじた。

 同じ過ちを繰り返さないために「疲れもたまってくる時期だけど、そういう時こそゲームを楽しまなければならない」と訴えたマートン。疲労だけではない。今後は1試合の重みが増すに連れて、重圧や緊張感も高まってくる。

 ひりつく勝負の空気を楽しみながら、打席に立てるか。いかにチーム全体で勢いに乗っていくか‐。敵地での伝統の一戦はその格好の舞台でもあり、チームの真価が試される3連戦になる。

 「今年は監督が(選手を)休み休み起用しているところもあるし、状態はいいと思う」とチーム内の雰囲気を明かしたマートン。エンジョイ・ベースボールの精神を胸に抱き、2連覇中の王者に立ち向かっていく。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(阪神)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス