鳥谷V犠飛!苦手杉内に土つけた
「巨人3-4阪神」(12日、東京ド)
阪神・鳥谷はメッセンジャーに感謝した。「ランディが二塁打でチャンスをつくってくれたしね。(タッチアップで)よく走ってくれました」。1‐1の五回。1死二、三塁で、杉内から勝ち越しの右犠飛を放った。
1ボールから捉えたのは内角の直球。振り切った打球は高々と舞い上がり、この回先頭で口火を切った198センチ、121キロの三塁走者を迎え入れた。
この試合前まで対杉内は通算79打数8安打。今季も11打数無安打と相性は最悪だった。「(犠飛は)最低限の仕事ができたので」。打撃そのものは会心ではなかったが、難敵から貴重な得点を刻んだことに価値があった。
巨人に0・5差と詰め寄ったが、「それは全然関係ない。まだまだ先はあるので」と、試合後は淡々。「どこのチームとやっても勝ちは勝ち」と対戦相手を特別視しないクールな心持ちが、鳥谷らしさ。来るべき勝負の秋に向け、キャプテンは地に足をつけて戦う。