秋山また背信…三回途中6失点KO
「DeNA8‐2阪神」(16日、横浜)
チャンスを生かせなかった。阪神・秋山が2回2/3、8安打6失点でKO。初回、梶谷に2ランを浴びると、三回は5安打を集中され4失点。ベンチに戻るとタオルに顔をうずめた。
「コースに投げきれませんでした。ボール自体は良かったと思ったんですが、追い込んでから打たれることが多くて苦しかった」
カウント球は厳しいコースで稼ぐが、勝負球が甘く入る悪循環。三回まですべて先頭の出塁を許し、投球のリズムをつかめなかった。「チームが大事な時期なので、試合の入り方に集中したい」。前日はそう意気込んでいたが、首脳陣の抜てきに応えられなかった。
「ほとんどのバッターにフルスイングされている。タイミングが取りやすいんだろう」と和田監督。中西投手コーチも「フォーム的に“間”がない。ブルペンの球は良かったがゲームで出せない。淡い期待はあったんだけど」と首をかしげた。
チームの弱点が浮き彫りになった。1軍の先発はメッセンジャー、能見、藤浪、岩田に続く5、6番手が不安定な状況。これまで、秋山を含め歳内、二神らがチャンスを与えられたが、ローテの座を射止められない。今後も6連戦は続く。17日は岩貞、19日からの中日3連戦の谷間には、岩崎の先発が濃厚だ。逆転優勝へ、救世主の出現が待たれる。